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タスマニアデビルは、オーストラリア・タスマニア島にのみ生息する世界最大の肉食性有袋類です。
真っ黒な体と鋭い牙、大きく口を開けて響き渡る威嚇音から「デビル(悪魔)」の名が付けられました。
小柄な体ながら、体の大きさに対する咬合力は哺乳類の中でも世界最強クラスとされ、骨まで砕いて食べる驚異の顎を持っています。
名前:タスマニアデビル
学名:Sarcophilus harrisii
分類:フクロネコ目 フクロネコ科
生息地:オーストラリア・タスマニア島の森林、草原、低木地帯
全長/大きさ:約52〜80cm(尾を除く)
体重:約6〜14kg(大型オスは15kg前後)
食性:肉食・腐肉食(小型哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫、死肉など)
寿命:約5〜8年(野生下)
天敵:イヌワシ(幼獣)、外来種のイヌなど
特徴:世界最大の肉食性有袋類と圧倒的な咬合力
特技:骨ごと噛み砕いて食べること
人との関係:タスマニア島を代表する野生動物として保護されている
状態:現存種
タスマニアデビル最大の特徴は、その驚異的な咬合力です。
体格に対する噛む力は哺乳類でも世界最高クラスとされ、骨や硬い腱まで簡単に砕いてしまいます。
獲物をほとんど残さず食べ尽くすため、自然界では優秀な掃除屋としても重要な役割を担っています。
タスマニアデビルは夜行性で、昼間は岩陰や巣穴で休みます。
夜になると広い範囲を歩き回り、小動物を狩るだけでなく、動物の死骸も積極的に食べます。
普段は単独で行動しますが、大きな死骸の周りには複数の個体が集まり、激しく威嚇し合いながら食事をすることもあります。
「デビル」という名前は、人間を襲うからではありません。
食事中や縄張り争いの際に発する大きなうなり声や叫び声、鋭い牙を見せて威嚇する姿が悪魔のように見えたことから名付けられました。
実際には臆病な性格で、人間を見つけると逃げることがほとんどです。
かつてはオーストラリア本土にも分布していましたが、外来種との競争などにより現在はタスマニア島だけに生息しています。
近年は「デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)」という感染性の病気によって個体数が大きく減少し、保護活動が進められています。
タスマニアデビルはタスマニア州を象徴する動物であり、多くの保護施設や動物園で飼育されています。
病気から種を守るため、繁殖計画や野生復帰プロジェクトも進められています。
タスマニアデビルは、世界最大の肉食性有袋類として驚異的な咬合力を誇る動物です。
悪魔のような鳴き声と迫力ある見た目とは裏腹に、自然界では死骸を処理する重要な役割も果たしています。
タスマニア島だけに生き残った貴重な存在として、現在も世界中で保護活動が続けられています。