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郡上おどりは、岐阜県郡上市八幡町(郡上八幡)で受け継がれている、日本を代表する盆踊りの一つです。
夏の長期間にわたって町の各所で踊りが行われ、なかでもお盆の4日間に開催される「徹夜おどり」は特に有名です。
浴衣姿の人々が町を埋め尽くし、下駄の音を響かせながら夜から明け方まで踊り続ける光景は圧巻です。
名称:郡上おどり(ぐじょうおどり)・徹夜おどり
種類:盆踊り・伝統芸能・夏祭り
産地・場所:岐阜県郡上市八幡町(郡上八幡)
歴史・起源:江戸時代から城下町・郡上八幡で発展してきたとされる伝統的な盆踊り
特徴:観光客も地元の人も一緒になって踊りの輪へ参加できる
開催時期:郡上おどりは例年7月中旬から9月上旬ごろまで。徹夜おどりは8月13日~16日の4日間
踊りの種類:「かわさき」「春駒」「三百」「げんげんばらばら」など全10曲
現在の状況:国の重要無形民俗文化財。2022年には「風流踊」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録
郡上おどり最大の特徴は、見るための踊りではなく、誰でもその場で輪に入って踊れることです。
踊り手と観客が明確に分かれているわけではなく、地元の人も観光客も同じ輪の中で踊ります。
振り付けを知らなくても、周囲の人の動きを見ながら少しずつ覚えて参加できます。
浴衣を着た大勢の人々が城下町の通りいっぱいに広がり、一緒になって踊る光景こそ郡上おどりを象徴する風景です。
郡上おどりは、江戸時代から郡上八幡で踊られてきた長い歴史を持つ盆踊りです。
その成立については諸説ありますが、城下町の人々が身分や立場を越えて一緒に踊れる場として発展してきたと伝えられています。
長い年月の中で周辺地域のさまざまな踊りや歌を取り入れ、現在のような多彩な曲を持つ郡上おどりへと形成されました。
現在も町の人々によって大切に受け継がれています。
最大の見どころは、郡上八幡の歴史ある町並みそのものが巨大な踊り会場になることです。
開催日によって会場が変わり、神社の境内や昔ながらの町家が並ぶ通りなど、町のさまざまな場所に踊りの輪が生まれます。
中央には屋形が置かれ、その上で唄や三味線、太鼓などのお囃子が奏でられます。
生演奏に合わせ、大勢の人が一斉に踊ることで町全体に独特の一体感が生まれます。
郡上おどりのクライマックスともいえるのが、毎年お盆の時期に行われる**「徹夜おどり」**です。
例年8月13日から16日までの4日間、夜から翌朝にかけて踊り続けます。
深夜になっても踊りの輪は途切れず、町には下駄の音とお囃子が響き続けます。
そして空が少しずつ明るくなり始めるころまで、大勢の人々が踊り続けます。
夜通し町中で盆踊りを楽しむという非日常的な光景は、郡上おどりならではの魅力です。
郡上おどりには、一つだけではなく10種類の踊りがあります。
特に有名なのが「かわさき」で、郡上おどりを代表する曲として広く知られています。
そのほか、テンポが速く躍動感のある「春駒」をはじめ、「三百」「げんげんばらばら」「猫の子」「さわぎ」「甚句」「古調かわさき」「ヤッチク」「まつさか」があります。
ゆったりとした曲から激しい曲までテンポや振り付けが異なるため、長時間踊っていても変化を楽しめます。
郡上おどりを特徴づけるものの一つが、踊り手たちの下駄の音です。
特にテンポの速い「春駒」などでは、大勢の踊り手がリズムに合わせて足を踏み鳴らします。
何百、何千という人々の下駄が「カラン、コロン」と一斉に鳴り響き、お囃子と重なることで独特のリズムが生まれます。
郡上八幡では踊りに適した下駄も販売されており、浴衣と下駄で参加する人も多く見られます。
郡上おどりには、特別な参加資格はありません。
基本的な振り付けを覚えれば、初めて訪れた人でも踊りの輪へ入ることができます。
そのため会場では、地元のベテランの踊り手のすぐ隣で、初めて参加する観光客が見よう見まねで踊っていることも珍しくありません。
上手に踊ること以上に、同じ音楽を聞き、同じ場所で一緒に踊ることそのものを楽しめるのが郡上おどりの大きな魅力です。
郡上おどりの魅力をさらに引き立てているのが、郡上八幡の歴史ある町並みです。
城下町として発展した町には、古い町家や水路、石畳などが残り、日本らしい風情を感じられます。
日が暮れると提灯や町の明かりが灯り、その中を浴衣姿の人々が行き交います。
華やかな巨大ステージではなく、昔ながらの町そのものを舞台に踊ることが、郡上おどりならではの美しい風景を生み出しています。
郡上おどりは国の重要無形民俗文化財に指定されています。
さらに2022年には、日本各地に伝わる民俗芸能「風流踊」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
風流踊は、華やかな衣装や踊り、音楽などを通じて地域の人々が祈りや願いを表現してきた民俗芸能です。
郡上おどりも、単なる夏の観光イベントではなく、地域の人々が長い年月をかけて守り伝えてきた文化として評価されています。
郡上おどりは、地域の人々だけで完結する祭りではありません。
地元の人、故郷へ帰ってきた人、全国から訪れた観光客など、さまざまな人が同じ踊りの輪に加わります。
年齢や出身地に関係なく、一つの輪の中で同じ振り付けを踊ることで、自然と会場に一体感が生まれます。
踊りを次の世代へ教え、祭りを運営し、お囃子を受け継いでいく人々の存在によって、郡上おどりの文化は現在まで守られています。
郡上おどりは、岐阜県郡上八幡で夏の長期間にわたって開催される、日本を代表する盆踊りです。
なかでも8月13日から16日に行われる徹夜おどりでは、浴衣姿の大勢の人々が城下町を埋め尽くし、お囃子と下駄の音を響かせながら夜から明け方まで踊り続けます。
見る人と踊る人を隔てず、初めて訪れた人まで同じ輪に迎え入れることが、この祭り最大の魅力です。
まさに郡上八幡の町全体が巨大な踊りの輪となり、夜が明けるまで人々を踊らせる日本屈指の盆踊りです