
目次
リーズイクティスは、約1億6,500万年前のジュラ紀中期に現在のヨーロッパ周辺の海へ生息していた巨大な硬骨魚です。
全長は最大16〜20mに達した可能性があり、現在知られている魚類の中でも史上最大級と考えられています。
巨大な体を持ちながら、小魚ではなくプランクトンをろ過して食べる穏やかな生活を送っていました。
名前:リーズイクティス
学名:Leedsichthys problematicus
分類:条鰭綱 パキコルムス目
生息地:約1億6,500万年前のジュラ紀中期の海洋
全長/大きさ:約9〜16m(最大20m近いとする説もある)
体重:約20〜45トン(推定)
食性:ろ過食(プランクトン、小型甲殻類など)
寿命:不明
天敵:大型海生爬虫類(幼体時)、大型捕食魚類
特徴:史上最大級の魚類と巨大なエラによるろ過摂食
特技:海水を大量に取り込みプランクトンを効率よくこし取ること
人との関係:魚類の巨大化や古代海洋生態系を知る重要な化石生物
状態:絶滅種
リーズイクティス最大の特徴は、史上最大級ともいわれる巨大な体です。
巨大な口を開けて泳ぎながら海水を大量に取り込み、エラにある特殊な構造でプランクトンをこし取って食べていました。
現在のジンベエザメやウバザメによく似た食べ方をしていたと考えられています。
リーズイクティスはジュラ紀の外洋をゆったりと泳ぎ回っていました。
巨大な体を維持するため、一日中海水をろ過しながら大量のプランクトンを食べ続けていたと考えられています。
攻撃的な捕食者ではなく、穏やかな巨人として海を回遊していました。
リーズイクティスは現生最大の魚であるジンベエザメに匹敵、あるいはそれを上回る大きさだった可能性があります。
その巨大化は、ジュラ紀の海が豊富なプランクトンに恵まれていたことを示す証拠でもあります。
巨大な魚が成立できるほど、生産性の高い海だったのです。
リーズイクティスが暮らしていた海には、リオプレウロドンやメトリオリンクスなどの大型海生爬虫類も生息していました。
成体を襲うことは難しかったと考えられますが、若い個体はこうした大型捕食者の標的になっていた可能性があります。
リーズイクティスの化石は19世紀にイギリスで発見されました。
骨格が非常にもろく保存されにくいため、全身の姿を復元することは難しく、長年「問題だらけの魚(problematicus)」として研究され続けています。
現在でも古代魚の巨大化を研究する重要な化石資料となっています。
リーズイクティスは、ジュラ紀中期の海を泳いでいた史上最大級の魚です。
巨大な口とろ過摂食によってプランクトンを食べながら、穏やかに外洋を回遊していました。
圧倒的な巨体でありながら争いを好まないその姿は、中生代の海に存在した「巨大な優しい巨人」として知られています。