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島根県出雲市平田町にある一式飾常設展示館(平田一式飾常設館)。
陶器や仏具、自転車部品など、同じ種類の生活用品だけを巧みに組み合わせ、人物や動物、物語の一場面などを作り上げる伝統芸術**「平田一式飾り」**を紹介する施設です。
そしてこの場所は、大学三大駅伝の一つ出雲駅伝の第3区コース近くにあります。
築地松が点在する出雲平野を駆け抜け、斐伊川を渡って平田地域へ入るランナーたち。そのすぐ近くには、江戸時代から230年以上にわたって受け継がれてきた、平田ならではのユニークな民俗芸術があります。
名称:平田一式飾常設館
通称:一式飾常設展示館
場所:島根県出雲市平田町2273-8
展示:平田一式飾り
文化財:出雲市指定無形民俗文化財
特徴:同じ種類の生活用品を組み合わせて人物や動物などを表現
主な材料:陶器、仏具、自転車部品、茶器など
歴史:約230年以上受け継がれる民俗芸術
見学方法:ウィンドー越しに展示作品を見学
料金:無料
最寄り駅:一畑電車「雲州平田駅」
駅から:東へ約100m・徒歩約2分
出雲駅伝:第3区コースの近く
おすすめ:出雲駅伝観戦、平田散策、伝統文化巡り
一式飾最大の特徴は、一つの種類の道具だけを使って、まったく別のものを表現することです。
たとえば陶器を使う作品なら、皿や茶碗、急須など陶器だけを組み合わせます。
仏具なら仏具、自転車部品なら自転車部品といった具合です。
それらを人の顔や体、動物、乗り物、歴史上の人物などに「見立て」、一つの大きな作品へと仕上げます。
身近な道具が別のものに見えてくる、発想力と職人技が融合した民俗芸術です。
平田一式飾りは、出雲市平田地域で受け継がれてきた伝統文化です。
現在も平田天満宮祭に合わせて一式飾り競技大会が行われ、地域の団体がそれぞれ趣向を凝らした作品を制作します。
歴史上の人物だけでなく、動物、乗り物、映画やテレビの登場人物など、その時代を象徴する題材が作品になることもあります。
昔ながらの伝統を守りながら、新しい題材を取り入れ続けていることも一式飾の面白さです。
平田一式飾りの始まりは江戸時代と伝えられています。
寺町の桔梗屋十兵衛が、茶道具一式だけを使って「大黒天」を作り、平田天満宮へ奉納したことが始まりとされています。
そこから一式飾りの文化が地域に広がり、現在まで230年以上にわたって受け継がれてきました。
長い歴史を持ちながらも、今なお地域の人々が新しい作品を作り続けている「生きた伝統文化」です。
一式飾を近くで見ると、「どうやってこれを思いついたのだろう?」という驚きがあります。
茶碗が頭になったり、皿が衣装の一部になったり、金物が動物の脚や角に見立てられたりします。
本来まったく別の用途を持つ道具を、形や色、大きさを利用して別のものへ変えていきます。
遠くから作品全体を眺めたあと、近くで「何が使われているのか」を探すのも一式飾ならではの楽しみ方です。
平田一式飾常設館は、この珍しい民俗芸術を祭りの時期だけでなく見ることができるよう設けられた施設です。
一畑電車の雲州平田駅から東へ約100mという場所にあります。
現在は作業場や倉庫としても利用されているため、館内へ入って鑑賞する形式ではなく、外からウィンドー越しに大小さまざまな一式飾を見学するスタイルです。
出雲観光の途中に短時間立ち寄りやすいのも特徴です。
この一式飾常設展示館は、出雲駅伝第3区のコース近くにあります。
第3区は出雲平野の田園地帯を進み、築地松のある農村景観を眺めながら、斐伊川を渡って平田地域へ入る区間です。
現在の第3区は、ゆめタウン斐川前からJAラピタひらた店前へ向かうコース。
その平田地域を代表する文化として、出雲駅伝公式のコース紹介でも一式飾が紹介されています。
出雲駅伝というと、大学ランナーたちの高速レースに注目が集まります。
しかしコースを詳しく見ていくと、その周囲には出雲ならではの文化や風景が次々と登場します。
出雲大社、斐伊川、築地松、そして平田一式飾り。
全国トップクラスのランナーが駆け抜ける現代のスポーツイベントと、230年以上続く伝統文化が同じ土地に存在しています。
これも出雲駅伝の面白さの一つです。
第3区周辺には、出雲を象徴する風景が凝縮されています。
広大な田園地帯には築地松が点在し、斐伊川を越えると平田地域へ。
さらに一畑電車が走り、その周辺には一式飾という伝統文化が残されています。
ランナーだけを追うのではなく、背景に映り込む景色にも注目すると、出雲駅伝をさらに深く楽しむことができます。
平田地域では、常設館だけでなくさまざまな場所で一式飾を見ることができます。
雲州平田駅にも作品が常設されているほか、商店や施設などで作品が展示されることがあります。
町を歩きながら「こんなところにも一式飾がある」と探してみるのも面白い楽しみ方です。
平田の街そのものが、一式飾文化を伝える展示空間になっています。
平田一式飾りが最も盛り上がるのが、毎年夏に行われる平田一式飾り競技大会です。
各町内や団体が制作した作品が平田の街に並び、そのアイデアや技術を競います。
作品を見るだけではなく、「何を材料にしているのか」「どの道具を何に見立てているのか」を考えながら巡ると、一式飾の面白さがさらに分かります。
普段の常設展示とはまた違った、町全体を使った伝統芸術の祭典です。
出雲といえば、まず出雲大社や神話を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし地域を歩くと、そこには長い年月をかけて育まれてきたさまざまな民俗文化があります。
平田一式飾りもその一つです。
身近な生活用品を別のものに見立てるという、一見すると遊び心にあふれた文化。
しかしその背景には、何世代にもわたって技術と発想を受け継いできた地域の歴史があります。
出雲駅伝を現地で楽しむなら、レース前後に平田地域の文化を巡ってみるのもおすすめです。
ランナーが通過した道路の近くにどんな町並みや文化があるのかを知ることで、単なる「駅伝コース」がまったく違って見えてきます。
テレビ中継で一瞬映る土地にも、それぞれ長い歴史があります。
一式飾常設展示館は、そんな駅伝の背景にある出雲を知る場所の一つです。
一式飾常設展示館(平田一式飾常設館)は、島根県出雲市平田町にある、平田一式飾りを紹介する施設です。
陶器、仏具、自転車部品など一種類の生活用品を巧みに組み合わせ、人物や動物、物語の一場面などを表現する一式飾。
その歴史は江戸時代までさかのぼり、現在まで230年以上にわたって受け継がれています。
そして施設がある平田地域は、出雲駅伝第3区のコース周辺でもあります。
一秒を争う大学ランナーたちが駆け抜けるすぐ近くに、230年以上受け継がれる伝統芸術が残る――出雲駅伝を通して知ることのできる、もう一つの出雲の魅力です。