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島根県出雲市大社町、出雲大社の東隣にある「島根県立古代出雲歴史博物館」。
古代出雲や出雲大社、神話、青銅器文化など、島根の歴史を豊富な実物資料や復元展示を通して紹介する博物館です。
そしてこの博物館の前は、大学三大駅伝の一つ出雲駅伝の最終第6区のコース。
島根ワイナリー前で最後のタスキを受け取ったランナーが、古代出雲歴史博物館の前を通過し、出雲大社、神門通りを経て、フィニッシュ地点の出雲ドームを目指します。
2000年以上前の出雲の歴史を伝える場所の前を、現代の大学トップランナーが一瞬で駆け抜ける――出雲駅伝ならではの印象的な風景です。
名称:島根県立古代出雲歴史博物館
場所:島根県出雲市大社町杵築東99-4
位置:出雲大社東隣
開館:2007年
開館時間:9:00〜18:00(11月〜2月は17:00まで)
常設展観覧料:一般680円/大学生450円/小中高生220円
主な展示:出雲大社、出雲国風土記、青銅器、古代から現代までの島根の歴史など
代表的展示:出雲大社境内遺跡から出土した宇豆柱
国宝:荒神谷遺跡出土の銅剣358本など
神話:ヤマタノオロチ、国引き神話などを紹介
出雲駅伝:最終第6区のコース上
コース地点:約37.0km地点
第5中継所:島根ワイナリー前
フィニッシュ:出雲ドーム前
2026年:10月1日にリニューアルオープン
古代出雲歴史博物館最大の特徴は、神話だけでは分からない「実物の古代出雲」に出会えることです。
出雲というと、「神々の国」「神話の国」というイメージがあります。
しかし島根県内では、驚くほど大量の青銅器や巨大建築を物語る遺構が実際に発見されています。
博物館では、そうした考古学的な証拠と神話・歴史資料を一緒に見ることができます。
伝説と思っていた古代出雲が、突然現実味を帯びて見えてくる場所です。
古代出雲歴史博物館前は、出雲駅伝の第6区に組み込まれています。
第5中継所となる島根ワイナリー前から、最終ランナーがフィニッシュの出雲ドームを目指す10.2kmの区間です。
2026年大会のコースでは、島根ワイナリー前が34.9km地点。
古代出雲歴史博物館前は37.0km地点となっています。
つまり最終ランナーは、タスキを受け取って約2.1km走ったところで博物館前を通過します。
古代出雲歴史博物館前を通過した選手は、そのすぐ先で再び出雲大社正面鳥居前へ向かいます。
出雲駅伝は出雲大社からスタートする大会。
そして最終6区では、再び出雲大社周辺へ戻ってきます。
スタート地点だった神話の聖地を最終ランナーが通過し、そこからフィニッシュの出雲ドームへ向かうという、非常にドラマ性のあるコースです。
古代出雲歴史博物館を代表する展示が、**宇豆柱(うづばしら)**です。
2000年、出雲大社境内の発掘調査で巨大な柱の遺構が発見されました。
太い杉材を3本束ねた巨大な柱で、中世の出雲大社本殿が非常に大規模な建築だったことを考える重要な発見となりました。
博物館の中央ロビーでは、この出土した宇豆柱を見ることができます。
かつての出雲大社本殿は、現在よりはるかに高かったという伝承があります。
古い記録では高さ16丈、現在の尺度にすると約48mともされてきました。
本当にそれほど巨大な神殿が存在したのか。
長く謎とされていましたが、巨大な柱の発見によって、その壮大な建築を考える手掛かりが現実のものとなりました。
博物館では復元模型などを通して、かつての出雲大社の姿を想像できます。
古代出雲を象徴するもう一つの存在が、荒神谷遺跡の青銅器です。
1984年、出雲市斐川町の荒神谷遺跡から大量の銅剣が発見されました。
その数はなんと358本。
翌年には銅鐸6個、銅矛16本も発見されました。
それまでの古代史の常識を揺さぶるほどの発見で、出雲に独自の青銅器文化が存在していたことを示す重要な資料となっています。
出雲駅伝のコースには、荒神谷遺跡のある斐川地域も登場します。
つまり選手たちは、古代出雲を代表する考古学的発見が相次いだ土地を駆け抜けています。
斐川の田園地帯。
斐伊川。
築地松。
出雲大社。
古代出雲歴史博物館。
出雲駅伝のコースをたどると、現在の出雲だけでなく、古代から続く土地の歴史まで見えてきます。
古代出雲歴史博物館には、神話を紹介する神話シアターがあります。
ヤマタノオロチ退治をはじめ、『古事記』『日本書紀』『出雲国風土記』に伝わる島根ゆかりの物語を映像で楽しむことができます。
文章だけではイメージしにくい神話の世界を、映像を通して分かりやすく体験できるのが特徴です。
展示では、奈良時代に編纂された**『出雲国風土記』**についても紹介されています。
出雲国風土記には、当時の地名、自然、産物、神社、伝承などが記されています。
有名な国引き神話もその一つ。
現在の出雲の風景と照らし合わせながら見ると、1300年近く前の人々がどんな土地で暮らしていたのか想像できます。
古代出雲歴史博物館は、耐震改修や空調設備改修などのため、2025年4月から長期休館していました。
そして2026年10月1日にリニューアルオープン。
神話シアターの映像機器が新しくなり、展示内容にも変更が加えられました。
島根の歴史をより分かりやすくたどれる展示構成となり、出雲・石見・隠岐それぞれの祭りや文化なども紹介されています。
2026年の出雲駅伝は**10月12日(月・祝)**開催。
つまり、古代出雲歴史博物館がリニューアルオープンしてから、わずか11日後に選手たちが博物館前を駆け抜けます。
2026年は博物館にとっても、出雲駅伝にとっても特別な秋になります。
駅伝観戦とリニューアルされた博物館を組み合わせた出雲観光も楽しめます。
2026年10月9日から11月29日までは、リニューアル記念特別展
「その後のヲロチとスサノヲ」
も開催されます。
日本神話を代表する物語の一つ「スサノヲのヲロチ退治」が、その後の時代にどのように語り継がれ、姿を変えてきたのかを紹介する展覧会です。
出雲駅伝当日の10月12日は、まさにこの特別展の開催期間中です。
出雲駅伝は、単に出雲市内を走るロードレースではありません。
コースには、
出雲大社
島根ワイナリー
古代出雲歴史博物館
旧JR大社駅
築地松
斐伊川
出雲ドーム
など、出雲を象徴する場所が次々と登場します。
その中でも古代出雲歴史博物館は、「なぜ出雲が神話と古代史の土地なのか」を知ることができる場所です。
古代出雲歴史博物館は最終6区に登場しますが、選手にとってはまだフィニッシュ直前ではありません。
37.0km地点から、総距離45.1kmのフィニッシュまでは約8km。
ここから出雲大社、神門通り、旧JR大社駅周辺、浜山公園方面へ進み、最後に出雲ドームを目指します。
優勝争いをする選手にとっては、まだ勝負を大きく動かせる距離が残っています。
出雲大社周辺で駅伝観戦をするなら、古代出雲歴史博物館はあわせて訪れたいスポットです。
出雲大社を参拝し、博物館で古代出雲について学び、そのすぐ近くを大学トップランナーが駆け抜ける。
駅伝だけを観戦するのとはまた違った、出雲という土地そのものを楽しむことができます。
島根県立古代出雲歴史博物館は、出雲大社東隣にある、古代出雲の歴史・文化・神話を紹介する博物館です。
巨大な出雲大社の存在を物語る宇豆柱や、荒神谷遺跡から発見された358本の銅剣など、古代出雲の姿を伝える貴重な資料を見ることができます。
そして博物館前は、出雲駅伝最終第6区の約37.0km地点。
島根ワイナリー前でタスキを受け取った最終ランナーが博物館前を通過し、出雲大社、神門通りを経て出雲ドームへ向かいます。
2026年には10月1日にリニューアルオープンし、そのわずか11日後に第38回出雲駅伝が開催されます。
古代出雲の歴史を伝える博物館の前を、未来を担う大学ランナーたちが全速力で駆け抜ける――神話・歴史・スポーツが一つの風景に重なる、出雲駅伝を象徴するスポットです。