
目次
アメリカアカオオカミは、学名をCanis rufusとするイヌ科の野生動物です。かつてはアメリカ南東部の広い地域に生息していましたが、現在は絶滅の危機にあり、米国では絶滅危惧種として保護されています。
体色は赤褐色だけではなく、茶色や淡い黄褐色、背中の黒色などが混ざります。ハイイロオオカミより小型でコヨーテより大型という中間的な体格を持ち、比較的長い脚と大きな耳が特徴です。
名前:アメリカアカオオカミ
学名:Canis rufus
分類:食肉目 イヌ科
生息地:アメリカ南東部
全長/大きさ:約1.35〜1.65m
体重:約16〜41kg
食性:シカ、アライグマ、ウサギ、齧歯類、ヌートリアなど
活動時間:主に薄明薄暮から夜間
特徴:赤褐色の毛、長い脚、大きな耳、細身の体
特技:森林や湿地などを利用して獲物を探すこと
人との関係:保全・再導入が進められている希少な野生動物
状態:絶滅危惧種
名前の由来にもなっている赤みのある毛が特徴です。
ただし体全体が赤一色というわけではなく、茶色や淡い黄褐色を基調に、背中などに黒い毛が混じることもあります。
アメリカアカオオカミは、ハイイロオオカミやコヨーテと比べても細身の体つきをしています。
長い脚と比較的大きな耳を持ち、野外ではすらりとしたシルエットに見えます。
体格はコヨーテとハイイロオオカミの中間ほどです。
この中間的な大きさは、アメリカアカオオカミを見分ける際の特徴のひとつです。
歴史的にはアメリカ南東部の広い範囲に分布し、森林、湿地、沼沢地、海岸平野などさまざまな環境を利用していたとされています。
食性は環境によって変化しますが、シロオジカをはじめ、アライグマ、ウサギ、齧歯類、ヌートリアなどを利用します。
アメリカアカオオカミは、繁殖ペアを中心とした小さな家族群で行動することがあります。
子どもは親と一緒に暮らしながら成長し、群れの中で生活します。
アメリカアカオオカミは1970年代までに野生個体が極端に減少し、1980年には野生絶滅とされました。
その後、飼育下繁殖によって個体群を維持し、1987年にはノースカロライナ州で再導入が始まりました。
現在、アメリカアカオオカミは米国の絶滅危惧種として保護されています。
2026年8月時点で、米国魚類野生生物局は東部ノースカロライナの野生個体群について、確認・識別された個体が21頭、野生個体群全体を22〜23頭の成獣・亜成獣と推定し、さらに14〜15頭の幼獣がいるとしています。
アメリカアカオオカミは、赤褐色の毛並み、長い脚、大きな耳、細身の体が特徴的な北米の希少なオオカミです。
かつてアメリカ南東部に広く分布していましたが、個体数が激減し、一度は野生絶滅とされました。その後、飼育下繁殖と再導入による保全が続けられています。
赤褐色の毛をまとい、森や湿地を歩く――アメリカアカオオカミは、北米の野生動物の中でも特に保全の歴史が深い希少なオオカミです。