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コロンビアジリスは、カナダ西部からアメリカ北西部にかけて生息する地上性のリスです。学名はUrocitellus columbianus、英名はColumbian ground squirrel。かつてはSpermophilus columbianusとして扱われていましたが、現在はUrocitellus属に分類されています。
ずんぐりした体に短く密な毛を持ち、背中は灰褐色から茶褐色の細かな斑点模様、顔や鼻先は赤褐色、腹側は淡い色をしています。地下に複雑な巣穴を掘り、1年の大部分を冬眠して過ごすことが大きな特徴です。
名前:コロンビアジリス
学名:Urocitellus columbianus
英名:Columbian ground squirrel
分類:齧歯目 リス科
生息地:カナダ西部、アメリカ北西部の草原、山地の草地、高山・亜高山帯の草原など
全長/大きさ:約32.5〜40.9cm
体重:約340〜812g
食性:主に植物食
寿命:野生で約5年
天敵:コヨーテ、アカギツネ、オナガイタチ、イヌワシ、猛禽類など
特徴:ずんぐりした体、灰褐色の斑点模様、赤褐色の顔、淡い腹側、ふさふさした尾
特技:長期間の冬眠、地下巣穴の構築
人との関係:農地などで作物を食害することがある
状態:低懸念(LC)
コロンビアジリスを特徴づけるのが、非常に長い冬眠期間です。
地域や個体、性別によって差がありますが、年間の7〜9か月ほどを巣穴の中で過ごすことがあります。アルバータ州の調査では、年間約250日を冬眠に費やした例も報告されています。
雪に覆われる山地では、冬の間に地上へ出て餌を探すことが難しくなります。
そのため、活動できる短い季節に体へ脂肪を蓄え、長い冬を地下で乗り切ります。
コロンビアジリスは、短く密な毛に覆われたずんぐりした体をしています。
背中は灰色や茶褐色を基調とし、細かな白っぽい斑点が混ざります。
顔や鼻筋には赤褐色が入り、腹側や脚は明るい色になるのが特徴です。
体全体は灰褐色系ですが、鼻先から顔にかけて赤褐色が目立ちます。
目の周囲には淡い色の縁取りがあり、顔の赤褐色とのコントラストを作っています。
この特徴は、近縁のジリス類と見分ける際にも役立ちます。
コロンビアジリスには、体に対して比較的短めのふさふさした尾があります。
尾は灰色から褐色系で、体の後方に広がる毛によって柔らかな印象を与えます。
全長約32.5〜40.9cmのうち、尾は約8〜11.6cmほどを占めます。
コロンビアジリスは、開けた草原や山地の草地を好みます。
アルペンメドウや亜高山帯の草原、乾燥した草地、森林に囲まれた開けた場所などで見られます。
木の上を中心に暮らすリスとは違い、地面を生活の中心とする「ジリス」です。
コロンビアジリスは、地面に複雑な地下巣穴を掘ります。
巣穴は休息や子育てだけでなく、長い冬眠を乗り切るための重要な場所です。
冬眠用の部屋には細かく裂いた草で巣を作り、地下で外気から隔離された環境を確保します。
冬眠から目覚めたコロンビアジリスは、主に昼間に活動します。
地上へ出て餌を探したり、巣穴の周囲で警戒したりします。
危険を感じると、素早く地下の巣穴へ逃げ込みます。
コロンビアジリスは、コロニーを形成して生活する社会性のある動物です。
特にメスは生まれたコロニーに残る傾向があり、近縁のメス同士が近い場所で生活します。
一方、オスは成長すると出生コロニーを離れることが多く、別の集団へ移動します。
主な食物は草や植物の茎、葉、球根、果実、種子などです。
特に成長した植物の中でも栄養価の高い部分を選択して食べる傾向があります。
夏の終わりに向けて脂肪を蓄えることが、長い冬眠を乗り切るために重要になります。
コロンビアジリスにとって、夏は単なる活動期ではありません。
短い活動期間のうちにできるだけ多くの餌を食べ、冬眠に備えて体脂肪を蓄える重要な季節です。
特に種子などはカロリーや脂質が高く、冬眠前のエネルギー確保に役立ちます。
春になると、すべての個体が同時に巣穴から出てくるわけではありません。
一般的に成獣のオスが先に冬眠から目覚め、その後にメスが活動を始めます。
これは繁殖時期とも関係しており、短い活動期間の中で繁殖と子育てを行う必要があります。
地上で活動しているときには、後ろ脚で立ち上がって周囲を見渡す姿がよく見られます。
巣穴の周囲で体を起こし、周辺の動きを警戒します。
捕食者を発見すると警戒行動を取り、危険が迫れば巣穴へ逃げ込みます。
地上で生活するため、コロンビアジリスには複数の捕食者がいます。
コヨーテ、アカギツネ、イタチ類、イヌワシ、オオタカ類などが捕食者として挙げられています。
そのため、地上で餌を探すときには常に周囲を警戒しています。
コロンビアジリスは、カナダ西部からアメリカ北西部の草原や山地に暮らす地上性のリスです。
ずんぐりした灰褐色の体に赤褐色の顔、淡い腹側、ふさふさした尾を持ち、昼間に地上へ出て草や種子などを食べます。
地下には複雑な巣穴を作り、1年の大部分を冬眠して過ごすという独特の生活を送っています。
短い夏の間に餌を食べて脂肪を蓄え、長く厳しい冬を地下でじっと耐える――コロンビアジリスは、山地の短い夏を最大限に生きる「長い眠りのジリス」です。