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デグーは、南アメリカのチリを中心とする乾燥した地域に生息するデグー科・デグー属の小型哺乳類です。学名はOctodon degus。
英名ではCommon deguと呼ばれます。
一見すると大きなネズミやリスのように見えますが、デグーは独自の特徴を持つげっ歯類です。灰褐色から黄褐色の体毛、大きな丸い耳、長い後ろ脚、細長い尾、そして前足で食べ物を持つ姿が印象的です。
また、非常に社会性が高く、野生では複数の個体が集まって暮らしています。
名称:デグー
英名:Common degu
学名:Octodon degus
分類:哺乳類・齧歯目・デグー科・デグー属
生息域:南アメリカ、主にチリ
主な環境:乾燥した草原、低木地、岩場など
体長:約25〜30cm前後(尾を含む)
体重:約170〜300g前後
食べ物:草、葉、種子、植物の茎など
特徴:大きな耳、灰褐色の毛、長い後ろ脚、長い尾、橙色がかった前歯
活動時間:主に昼行性
生活:群れで生活する社会性の高い動物
デグーの顔で特に目立つのが、丸みのある大きな耳です。
頭部に対して耳が大きく、周囲から聞こえる音を敏感に捉えます。
野生では開けた乾燥地帯で生活するため、捕食者などの気配を早く察知することが重要です。
体毛は灰褐色から黄褐色を基調とした落ち着いた色合いです。
背中側はやや濃く、腹側は比較的淡い色をしています。
乾燥した草原や岩場、枯れた植物の中では周囲に溶け込みやすい自然な色合いです。
デグーはネズミに似ていますが、比較的しっかりした胴体と大きな後ろ脚を持っています。
特に後ろ脚が発達しており、走ったり跳ねたりするときに活躍します。
前足は小さいものの器用で、餌を持って食べる姿も特徴的です。
デグーには体に対して比較的長い尾があります。
尾は細長く、先端には毛が多くなって房状に見えます。
走ったり跳ねたりするときには、尾を使って体のバランスを取ります。
※尾は非常にデリケートで、強くつかまれるなどすると皮膚が傷つきやすいという特徴があります。
デグーを近くで観察すると、オレンジ色から黄褐色をした切歯が見えることがあります。
これはげっ歯類に特徴的な発達した前歯です。
植物などをかじる生活に適応しており、前歯は生涯伸び続けます。
デグーは南アメリカのチリ中部を中心とした乾燥した地域に生息しています。
主な環境は、
などです。
植物がまばらに生える開けた環境を利用します。
デグーは主に昼間に活動する動物です。
朝から日中にかけて巣穴の周辺へ出て、植物を探したり、仲間と行動したりします。
夜間は巣穴などで休みます。
デグーは基本的に植物食です。
野生では、
などを食べます。
乾燥した環境に適応しているため、水分の少ない植物も利用します。
デグーが暮らす地域は乾燥しており、豊富な水が常に手に入る環境ではありません。
そのため、植物から水分を得ながら生活することに適応しています。
ただし、乾燥地に暮らす動物だからといって水を必要としないわけではありません。
デグーは地面に巣穴やトンネルを作って生活します。
巣穴は休息場所になるだけでなく、外敵から身を隠したり、厳しい気温から逃れたりするためにも重要です。
地上で活動している時間と地下で休む時間を使い分けています。
デグーの大きな特徴のひとつが、高い社会性です。
野生では複数の個体が集まり、互いにコミュニケーションを取りながら生活します。
鳴き声や匂い、体の動きなどを使って仲間と情報を共有します。
デグーはさまざまな鳴き声を出します。
仲間同士で鳴き交わしたり、危険を知らせたり、相手との距離を保ったりするなど、状況に応じて異なる音を使います。
そのため、デグーは「よく鳴くげっ歯類」としても知られています。
開けた場所では、群れの仲間が周囲を警戒することが重要です。
一頭が危険を察知すると、ほかの個体も警戒行動を取ります。
複数の個体で生活することによって、捕食者への対応力を高めています。
デグーには、猛禽類、キツネ類、ネコ科動物などさまざまな捕食者がいます。
危険を察知すると素早く走り、巣穴や岩陰などの安全な場所へ逃げ込みます。
大きな耳で周囲の音を聞き取り、仲間とのコミュニケーションを取りながら危険に対応します。
デグーは小型ながら運動能力に優れています。
発達した後ろ脚を使って素早く走り、障害物を越えたり、短く跳ねたりします。
岩や低木が点在する乾燥した環境を移動するのに適した体つきをしています。
デグーは前足を器用に使うことができます。
植物などを前足で持ち上げ、座った姿勢で食べることがあります。
この姿はデグーを特徴づける愛らしい行動のひとつです。
デグーの幼獣は、ほかの多くのげっ歯類と比べると比較的発達した状態で生まれます。
目が開いた状態で生まれ、体には毛が生えており、早い段階から周囲を動き回ることができます。
親や仲間との関わりの中で成長していきます。
デグー科には複数の種類が存在しますが、一般に「デグー」と呼ばれている代表的な種がOctodon degusです。
ペットとして知られているデグーも基本的にこの種を指します。
デグーは齧歯類なので広い意味ではネズミの仲間ですが、一般的なネズミとはかなり違った姿をしています。
大きな丸い耳
灰褐色の体
発達した後ろ脚
長い房状の尾
オレンジ色の切歯
という特徴が組み合わさり、独特のシルエットを作っています。
デグーは植物を食べる草食動物として、乾燥した南米の生態系を支えています。
一方で、猛禽類や肉食哺乳類などの捕食者にとって重要な獲物でもあります。
植物を食べるデグーと、それを捕食する動物との関係が、乾燥地帯の食物網を構成しています。
デグーは、チリを中心とする南アメリカの乾燥地帯に生息する小型のげっ歯類です。
灰褐色の体毛、大きな丸い耳、発達した後ろ脚、長い房状の尾、オレンジ色の切歯が特徴です。
昼間に活動し、草や葉などの植物を食べながら、地中の巣穴を利用して暮らしています。
そして何より特徴的なのが、非常に高い社会性です。
仲間同士で鳴き声を交わし、互いに周囲を警戒しながら群れで生活します。
大きな耳を立て、長い尾を揺らしながら乾燥した草原を走り、仲間と声を掛け合う――デグーは、南米の厳しい環境に適応しながら社会的な暮らしを続ける、個性豊かな小さなげっ歯類です。