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ヌートリアは、南アメリカ原産のヌートリア科・ヌートリア属に属する大型のげっ歯類です。学名はMyocastor coypus。
英名ではCoypuまたはNutriaと呼ばれます。
水辺で暮らすことに適応しており、ずんぐりとした大型の体、茶褐色の毛、丸みのある大きな後ろ足、長く円筒形の尾、そして鮮やかなオレンジ色の切歯が特徴です。
泳ぎが得意で、河川や池、沼、湿地などの水辺を生活の場としています。
名称:ヌートリア
英名:Nutria / Coypu
学名:Myocastor coypus
分類:哺乳類・齧歯目・ヌートリア科・ヌートリア属
原産地:南アメリカ
主な環境:河川、湖沼、池、沼地、湿地など
体長:約40〜60cm前後
尾長:約30〜45cm前後
体重:約5〜10kg前後
食べ物:水草、草、根、茎、葉など
特徴:オレンジ色の切歯、茶褐色の毛、水かきのある後ろ足、長い尾
活動時間:主に薄明薄暮〜夜間
生活:単独または小規模な集団で見られる
ヌートリアを見分ける最大の特徴のひとつが、大きく鮮やかなオレンジ色の切歯です。
上下の切歯が大きく発達しており、植物をかじる際に使われます。
表面がオレンジ色に見えるのは、鉄分を含むエナメル質によるものです。
ヌートリアは一般的なネズミ類よりもはるかに大きく、成獣では体重が数kgに達します。
体はずんぐりとしており、頭部も比較的大きく、全体的にがっしりとした印象があります。
水辺で暮らす大型げっ歯類らしい体格です。
体毛は主に黄褐色から赤褐色、暗褐色などです。
外側には比較的粗い毛があり、その下には密度の高い柔らかな毛が生えています。
水中で活動するため、体毛は水辺での生活に適した構造になっています。
ヌートリアには、体に対してかなり長い円筒形の尾があります。
ビーバーのように平たい尾ではなく、細長く丸みのある尾なのが重要な特徴です。
陸上を歩くときには後方へ伸び、水中では体の姿勢を保つのにも役立ちます。
ヌートリアの大きな特徴が、後ろ足の指の間に発達した水かきです。
これによって水中を効率よく泳ぐことができます。
前足は比較的小さく、食べ物を扱う際などにも使われます。
ヌートリアは水辺を好みます。
主な環境は、
などです。
水中へすぐ逃げ込める環境を利用します。
ヌートリアの原産地は南アメリカです。
アルゼンチン、チリ、ボリビア、ブラジルなどの地域に自然分布しています。
その後、毛皮などを目的とした養殖などによって世界各地へ持ち込まれ、現在では原産地以外にも野生化した個体が見られます。
ヌートリアは半水生の動物です。
水中では発達した後ろ足の水かきを使い、体をくねらせながら泳ぎます。
危険を感じたときには水中へ飛び込み、岸から離れて逃げることがあります。
ヌートリアは基本的に植物食です。
主な食べ物には、
などがあります。
特に水辺に生える柔らかな植物を利用します。
ヌートリアは前足を器用に使うことができます。
座った姿勢になって植物を前足で持ち、口へ運んで食べることがあります。
大型の体に似合わない器用な仕草も特徴的です。
ヌートリアは水辺の土手などに巣穴を掘ることがあります。
水面近くの斜面に入口を作り、内部を休息場所や子育ての場所として利用します。
水辺に近い巣穴なら、危険を感じたときにすぐ水中へ逃げることもできます。
ヌートリアは主に薄明薄暮から夜間に活動します。
夕方になると巣穴や隠れ場所から出て、水辺の植物を探します。
昼間にも活動することがありますが、比較的静かな時間帯に採食することが多い動物です。
ヌートリアの大きな武器が、水中へ逃げ込む能力です。
危険を感じると素早く水へ入り、泳いで岸から離れます。
陸上では大型のげっ歯類ですが、水中ではその身体能力を最大限に活かします。
ヌートリアは比較的発達した状態の子どもを産みます。
幼獣は毛が生えており、目も開いている状態で生まれます。
生まれてから早い段階で動くことができ、母親のもとで成長しながら水辺で生活する能力を身につけていきます。
ヌートリアは繁殖能力が高く、条件が良い環境では個体数が増えやすい動物です。
そのため、原産地以外で野生化した地域では、生態系や農業への影響が問題になることがあります。
日本では外来種として知られており、特に西日本を中心とした河川や水路、農地周辺などで野生個体が確認されています。
水辺の植物を食べたり、土手に巣穴を掘ったりすることで、農業や河川環境に影響を与える場合があります。
ヌートリアは、原産地以外では外来生物として扱われる地域があります。
日本でも農作物への食害や、河川・水路の土手への巣穴による影響などが問題となっています。
そのため、野生化した個体については地域ごとに対策が行われています。
水辺に暮らす大型げっ歯類ということでビーバーに似ていますが、明確な違いがあります。
特に、
ヌートリア:細長い円筒形の尾
ビーバー:幅広く平たい尾
という違いは非常に分かりやすいポイントです。
また、ヌートリアは大きなオレンジ色の切歯と水かきのある後ろ足を持っています。
カピバラも南アメリカ原産の大型げっ歯類ですが、ヌートリアとは別の動物です。
カピバラの方がはるかに大型で、体つきもより大きく重厚です。
ヌートリアはカピバラより小型で、長い尾と水かきのある後ろ足、大きなオレンジ色の切歯が目立ちます。
原産地では、水辺の植物を食べる草食動物として生態系の一員になっています。
一方、外来種となった地域では、植物を大量に食べたり、巣穴を掘ったりすることで、在来の生態系や河川環境に影響を与える場合があります。
ヌートリアは、南アメリカ原産の大型の半水生げっ歯類です。
茶褐色の厚い毛、大きな頭、オレンジ色の切歯、水かきのある後ろ足、そして長く円筒形の尾を持っています。
河川や池、沼、湿地などの水辺に暮らし、植物を食べながら生活します。
危険を感じると水中へ素早く逃げ込むことができ、巣穴も水辺の土手などに作ります。
日本を含む原産地以外では野生化している地域があり、農作物への食害や河川環境への影響から、外来種として対策の対象になっています。
大きなオレンジ色の前歯、水かきのある後ろ足、そして長い円筒形の尾――ヌートリアは、水辺での生活に見事に適応した南米生まれの大型げっ歯類です。