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セイルフィンモーリーは、北米南部からメキシコにかけての淡水域や汽水域などに生息するカダヤシ目・カダヤシ科・グッピー属の小型魚です。
学名はPoecilia latipinna、英名はSailfin mollyです。成熟したオスでは背びれが大きく発達し、帆を広げたように見えることから、この名前が付けられています。
名前:セイルフィンモーリー
学名:Poecilia latipinna
英名:Sailfin molly
分類:カダヤシ目 カダヤシ科 グッピー属
生息地:北米南部からメキシコの淡水域・汽水域・沿岸湿地
全長/大きさ:最大約15cm
体重:-
食性:藻類や植物質、小型の水生無脊椎動物など
寿命:比較的短く、特にオスは成熟後1年未満の場合もある
天敵:大型魚、水生昆虫、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類など
特徴:成熟したオスの大きな帆状の背びれ、上向きの口、丸みのある体
特技:酸素の少ない水域でも水面近くの酸素を利用して生きられる
人との関係:観賞魚として人気が高く、さまざまな改良品種がある
状態:現存種
セイルフィンモーリー最大の特徴は、名前の由来にもなった帆のように大きく広がる背びれです。
特に成熟したオスでは背びれが大きく発達し、求愛やほかのオスとの競争の際に広げてアピールします。
野生個体では灰色を基調とするものが多い一方、繁殖期のオスでは緑青色がかった色彩を見せることもあります。体側には小さな斑点が並び、それが連なって縞模様のように見えることもあります。
セイルフィンモーリーは、池や湿地、低地の小川、沼地、河口域など、流れの穏やかな浅い水域を好みます。
淡水だけでなく汽水や沿岸の塩分を含む環境にも適応できるため、かなり幅広い水域で暮らすことができます。
水面近くの浮遊植物の下や水中の構造物の近くに、小さな群れで集まっている姿も見られます。
セイルフィンモーリーには、水面近くの酸素が豊富な薄い水の層を利用する能力があります。
そのため、酸素が少ない環境でも比較的よく耐えることができます。
水質への適応力が高いことも、この魚がさまざまな環境で生きられる理由のひとつです。
セイルフィンモーリーは、オスとメスで体の大きさや姿に違いがあります。
特に目立つのが背びれで、成熟したオスでは大きく発達します。
一方、メスはオスほど大きな背びれを持たず、体はより丸みを帯びています。メスのほうが大きくなる傾向もあります。
主な食べ物は藻類や植物質です。
そのほか、蚊の幼虫などの小型の水生無脊椎動物も食べます。
水槽では藻類を食べる魚として知られており、観賞魚としても長く親しまれています。
セイルフィンモーリーは、グッピーなどと同じく卵を外に産み付けるのではなく、メスの体内で発生した稚魚を産むタイプの魚です。
一度に10〜140匹ほどの稚魚を産むことがあり、条件が整えば年間を通して複数回出産することがあります。
セイルフィンモーリーは、野生の個体だけでなく観賞魚としても非常に人気があります。
長年にわたって飼育・繁殖され、黒色系などさまざまな体色の品種が作られています。
セイルフィンモーリーは、成熟したオスが帆のような大きな背びれを広げる、北米の小型魚です。
淡水から汽水まで幅広い環境に適応し、藻類などを食べながら浅い水域で暮らしています。
特にオスが大きな背びれを広げる姿は非常に印象的で、小さな体ながら水中で強い存在感を放ちます。
小さな体に大きな帆を広げる――セイルフィンモーリーは、北米の水辺を泳ぐ“帆船のような魚”です。