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滋賀県長浜市を中心とする湖北地域など、琵琶湖沿岸で古くから親しまれてきた「鮒のまぶし」。
新鮮な子持ち鮒を薄く切って「あらい」にし、塩ゆでしてほぐした鮒の卵をたっぷりまぶした郷土料理です。
鮒の身のコリコリした歯ごたえと、卵のプチプチした食感、淡白ながら奥深いうまみが特徴で、冬から春にかけて味わう湖魚料理として受け継がれてきました。
名称:鮒のまぶし(ふなのまぶし)
別名:鮒の子まぶし・子まぶし・子造り・鮒の子つき
地域:滋賀県長浜市などの湖北地域・琵琶湖沿岸
種類:郷土料理・川魚料理・刺身料理
主な材料:子持ち鮒、鮒の卵、大根、味噌、酢、砂糖、練りからし
味:淡白な鮒のうまみと卵のコク、酢味噌の酸味
特徴:鮒のあらいに、ゆでてほぐした卵をまぶす
食べ方:からし酢味噌やどろ酢を添えて味わう
旬:冬〜春(12月〜4月頃)
伝統:琵琶湖の漁村に受け継がれる季節のごちそう
最大の特徴は、鮒の刺身に、同じ鮒から取り出した卵をまぶすことです。
白く透き通った鮒の身に、鮮やかな橙黄色の卵が付いた美しい見た目が特徴です。
コリコリした身とプチプチした卵の食感を同時に楽しめます。
琵琶湖周辺では古くから、鮒や鯉などの淡水魚を食べる文化が発展してきました。
鮒のまぶしは、産卵前の卵を抱えた雌の鮒を余すことなく味わうために受け継がれてきた料理です。
「子まぶし」という名前は、鮒の身に卵をまぶし付ける調理法に由来しています。
湖北地域では、季節のごちそうや祝いの席などでも親しまれてきました。
子持ち鮒を三枚におろして薄くそぎ切りにし、冷水で身を締めて「あらい」にします。
取り出した卵は塩水でゆでながら細かくほぐし、水気を十分に切ります。
鮒の身に卵をまぶし、大根の千切りを添えて器に盛り付けます。
味噌、酢、砂糖、練りからしなどを合わせた「どろ酢」を添えると、鮒のうまみが引き立ちます。
なお、淡水魚の生食には寄生虫などのリスクがあるため、専門店などで適切に処理されたものを選ぶことが大切です。
鮒のまぶしは、滋賀県長浜市など琵琶湖沿岸に伝わる郷土料理です。
鮒の身の歯ごたえと卵の豊かなうまみに、琵琶湖の自然の恵みと湖魚を大切にする滋賀の食文化が息づく伝統の味です。