
目次
愛知県名古屋市を中心とする尾張地方で古くから親しまれてきた「おしもん/おこしもん」。
米粉を熱湯で練り、鯛や花などの木型に詰めて形を整え、赤・黄・緑色で彩って蒸し上げた郷土菓子です。
もちもちした食感と米粉の素朴な風味、華やかな色合いが特徴で、桃の節句のお供え物として受け継がれてきました。
名称:おしもん/おこしもん
別名:おこしもの・おしもの・おこしもち
地域:愛知県全域(特に名古屋市・尾張地方)
種類:郷土料理・郷土菓子・蒸し菓子
主な材料:米粉(上新粉)、熱湯、食用色素
味:米粉の素朴な甘みと砂糖醤油の風味
特徴:木型で縁起のよい形を作り、色鮮やかに仕上げる
食べ方:砂糖醤油を付ける、焼いて味わう
時期:2月〜3月頃
伝統:桃の節句にひな人形へ供える行事菓子
最大の特徴は、鯛や桃の花、梅、蝶、宝船などの木型を使い、美しい形に仕上げることです。
白い生地に赤・黄・緑色を加え、ひな祭りらしい華やかな見た目を作ります。
あんこを包まず、米粉そのもののもちもちした食感を楽しむのも特徴です。
おしもんは、江戸時代から尾張地方で作られてきたとされる郷土菓子です。
かつて農家では、米を奉納した後に残った米粒などを粉にし、桃の節句のお供え物を作ったと伝えられています。
名前は、木型に生地を押し込む「押し物」や、型から取り出す「型起こし」に由来するといわれています。
名古屋地域では「おしもん」、周辺地域では「おこしもん」と呼ばれることが多く、家庭ごとに伝統の木型が大切に受け継がれてきました。
米粉に熱湯を加え、耳たぶほどの柔らかさになるまで練ります。
一部の生地を赤・黄・緑色に染め、木型の模様に合わせて詰め、上から白い生地を押し込みます。
型から取り出して蒸し器で蒸し上げれば完成です。
そのまま砂糖醤油を付けたり、軽く焼いて香ばしく仕上げたりして味わいます。
おしもん/おこしもんは、愛知県尾張地方を中心に伝わる伝統的な郷土菓子です。
色鮮やかな縁起物の形ともちもちした食感に、子どもの健やかな成長を願う愛知のひな祭り文化が息づく伝統の味です。